バタフライ・エフェクト - 映画とカオス理論
火曜日, 12月 13th, 2005映画『バタフライ・エフェクト』と元ネタのカオス理論のバタフライ・エフェクトについて
映画『バタフライ・エフェクト』と元ネタのカオス理論のバタフライ・エフェクトについて
恋とはどういうものかしら?
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岡崎 京子
マガジンハウス (2003/05)
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時代性に根ざした感情と欲望(しばしば愛という形の)を誰よりもリアルに表現し続けた岡崎京子というマンガ家の、90年代を中心に足掛け8年の期間に書かれた短編集。
自分は、岡崎京子の単行本は1冊を一気に読んで、全体を流れるテンションを感じるという読み方が好きだけど、この単行本は単行本未収録作品をいろんな時期のいろんなところから引っ張ってきていて、各作品の表現が多岐にわたり過ぎる所為か、2,3話ずつぱらぱら読んでく方がしっくりくる。
彼女のいろんな作品が俯瞰的に読めて、お得な一冊なのは確か。40ページで恋愛の期待感から倦怠感まで一気に描ききってるカラー作品『Blue Blue Blue』他、収録されている作品は素晴らしいものが多い。
でも何より、個人的には、好き過ぎて実家から連載時のフィールヤングごと持ってきちゃった『冷蔵庫女』が遂に収録されているのが嬉しい。この作品には、岡崎京子の魅力の重要な部分とよく言われる、カルチャーからの素敵なサンプリングもクールなモノローグにも乏しい。挙句に、他の少女マンガ家が書いちゃうみたいに、葛藤も嘘も無い愛の言葉として「愛してました」なんてさらりと言ってしまう。
構成要素から見れば岡崎作品らしくない気がするこの小編は、けれども、それ故に、如何に岡崎京子が非凡であるかを自分に強く認識させる。
過去形の「愛してました」そんな陳腐なセリフを使って、ちょっとファンタジー系の少女マンガ家なら誰にでも書けそうなシンプルなストーリーにもかかわらず、読み終わった後の空虚感は凄まじい。こんな感情を想起させることが出来る表現者はそうは居ない。
岡崎京子は良くわからん…って人も、この小編だけは読む価値があると思う。